「ぼくをみてぼくをみて,ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ」ヽ(´ー`)ノ。そして,モンスターを掌に。
IBM社の新しいスーパーコンピューターの巨大さは,1960年代のメインフレームコンピューターの時代を思い出させる。IBMのQ7は,6万本の真空管と空調で,サンタモニカの電力の10%を消費していた。12KHzのCPU1個と64KのRAMだけを積んでいたが。IBM1401は,IBM初の全トランジスター・マシン。ボイラー工場のような音を立てて稼働していた。
核兵器の爆発実験にメインとして使われるASCIホワイトとは,1秒間に12兆回の演算をこなすというもの(過去記事)。部品が組み立てられるとバスケットボールのコート2面分になるという途方もないもの。最初の部品を運ぶのに28台のトレーラーが使われ,それでも部品の4分の1しか運んでないという。完成した暁には(?),小さな町に供給する電力を消費するという,まさにモンスターだ。
今この時代に,バスケットボールコート2面分のコンピューターというのは,違和感のあるもの。量より質の時代に,思いっきり物量作戦っぽい並列コンピューター。それも並の数でない。しかし,記事にあるようなメインフレームコンピューターの能力が,今やサブノートパソコンの能力より格段に低いものを考えれば,近い将来,バスケットボール2面分の性能が,私たちの掌に収まるのは,確実なのだ。モンスターを掌に,招来,しましょ。
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